作品詳細
現代風の街は劣化し、舗装も剥がれ、土煙舞うトキオ。ザギンの一角で自転車に轢かれかける、全身マントで包むデー(20)。轢かれる寸前、マントの袖口から刈込鋏をごつくしたような「ディオゲネスの大鋏」が現れ、車夫が装着していた鎖付きの金属質な首輪へ瞬間的に向かう。首へ虹色の光を照射していた首輪が大鋏に切られて宙を舞う中、車夫の脳裏に浮かぶのは、「ここは? 私は誰だ?」という問いだった。ザギン中心部へ侵入し、次々と人々の首輪を切るデー。犬と人間を融合したような「人犬」の犬兵らに襲われるも首輪を切って無力化し、ガセキへ。ガセキに待ち受けるは巨人犬で身長100mの巨犬兵。巨犬兵の首輪に繋がる鎖を切ってコントロール不能にし、デーはエイデンの假擬似堂へ。官犬ら、犬臣らと假擬似堂から出る、「時は来たか……」と呟く犬頭領。苦戦しつつも彼らを縛りから解き放つデー。犬頭領の首輪に繋がる鎖の先へ向かうとそこには……。
2024/1/8